TPLO(脛骨高平部水平化骨切り術)
- 適応症例
- 前十字靱帯断裂
膝の関節に前十字靱帯という靱帯があります。その靱帯が切れると膝が不安定になり、持続性の跛行を起こしてきます。
今までの手術では、膝の関節にワイヤーを用いることで、切れた靱帯と同じ働きをするような人工の靱帯を設置していました。
しかし、大型犬になってくると、設置したワイヤーが早期に切れてしまうなどのリスクがありました。
この手術は、脛骨の一部を切除し、回転させて固定することによって、膝関節を安定させる手術です。
それにより合併症発生率も低く、現在、主流になりつつある手術法になります。
①靱帯が切れてしまったため、脛骨が頭の方向にずれています。
②膝の関節を安定化させるために回転させる角度を計算しています。
③計算に基づいて、脛骨の一部を回転させることで、膝の関節を安定化させました。
④無事に骨がくっつき、膝の関節の安定化が増しました。